ある朝の出来事         くれ〜じ。



目黒通りは、朝はバスレーンが確保されているので、比較的渋滞にイラつくことなく走ることが出来る。

便利である。

ぼくはいつも、都筑インターから第3京浜に乗り、環八から目黒通りに入り、港区のオフィスまで通勤している。車格的にすり抜けが厳しいロードグライドの場合、高速セクションは余裕のヨッチャンだが、市街地に入っては、かなりの曲芸運行を要求される為、このバスレーンにはいつも非常に助けられていると言っても過言ではない筈だ。

いつもの様に、右へ、左へ、巨体を揺すりながら朝の渋滞を駆け抜ける。

環七を通り過ぎ、目黒郵便局の先あたりの右ベント、バスの操車場の向かいの怪しげなビジネスホテルの前は、いつもバスレーンだってのに駐車車両が止まってる無法地帯区間。妙に車線変更したり、はみ出したりするアホな4輪とかが居て、おまけにバスが絡んだりするともう面倒くさくてしょうがないって感じの場所なのだが、案の定、前方で通勤時間帯にそぐわない真っ赤なMR2が、あろう事かバスレーンで駐車車両と隣の走行車線の車の間を通り抜けようとしている。まぁ、MR2、車格小さいし、道幅に余裕あるし、「まぁ、抜けるだろう。。。」甘い考えで接近していった。

MR2の後ろには、250ccクラスの荷台に大きなプラスティック製のケースを付けたスクーターが張り付いていた。

スクーターに続いて駐車車両をやり過ごそうと思ったその瞬間!やられた!何をビビッタか、MR2がすり抜け中に止まりやがった!!!

ブレーキかけるスクーター。。。後ろからは例によってブレーキをギリギリまでかけようとしないロードグライド。。。

思わず出た「バカヤロー!」の怒号とキキッ!というタイヤのスリップ音と共に思わず我が愛車のエンジンが止まる。しかしこの状況で如何せんこの重さはどうしようもない。哀れロードグライド号はギリギリ止まりきれず、大きなフロンとカウルが通勤仕様スクーター君の荷台のケースに「コツン」と当たってしまった。

それでも結構な音がしたらしく、歩道の通行人が皆ふり返る。

よろけるスクーターは辛うじてバランスを保ち、転倒だけは免れた。

「アチャ、でも追突だよな、ワルイコトしちゃったな、それにしてもあのMR2のヘタクソが。。。」とか思って、被害者スクーター君に手を挙げて合図。怪我は無いだろうが、大人のライダーとしては、ココはやっぱりきちんと非礼を詫びておくべきだ」と思い、とりあえずすり抜けざまにクソMR2に唾吐きかけてから、す〜っとスクーター君の横に並ぼうとした。

すると、どうだろう???、オレだったら「気ぃ付けろ!この馬鹿」くらいは絶対言ってるところなのに、スクーター君は行ってしまう。

え?いやいや、ちゃんと詫びなくては、と思って横に並ぼうとすると、今度は結構無茶なすり抜けをしながら1台前の車の前へ行ってしまう。。。

おーい、待ってよ、せめて「大丈夫ですか?」ぐらい声かけさせてよ。

今度はドウダぁっ!

ツツツーっとまた逃げていってしまう。追いかければ追いかけるほど逃げてゆく。

??????

オ〜ッ!!そんな横入りのしかたしたら危ないって、だから待ってよ、俺は一言。。。



これ以上深入りすると、それこそ2重災害になりかねないので追跡を中止した。



なんだかなぁ。。。そんなに俺、アブナそうな奴に見えたのかなぁ。。。

なんとなく腑に落ちない後味の悪い出来事でした。



追伸: スクーターの運転手さん、何かの縁でこれ見てたら、この場を借りて、ごめんなさい。