■おもな出場選手
□CSSCオープンクラス
79 腰痛番長(BUELL XB12R)/TEAM-PLAIN
41 wadaさん(BUELL XB12R)/HD成田
159 mazyora(BUELL XB12S)/一国Racing
□Max7 空冷クラス
34 MAKOTOさん(DUCATI-MHR ミレ)デンタクルズand AMSOIL Racing
57 Jack(DUCATI-M1000)スタンホープとフリュッゲ
■CSSCオープンクラス予選
運良く腰痛番長の背後からコースINした。
スタートから3周でベストラップをたたき出すwadaさんは、いつもながら、はるか先に行ってしまっている。
腰痛番長を逃がすわけには行かない。
先週の練習走行で怪我してしまったチームメイト・ナベちゃんや、一国Racingの面々のサポートに応える為に、何としても結果を出す。
そんな気合での予選だった。
今回は運良く、15m先に腰痛番長が居る。
それに近づければタイムはこちらの勝ちだ。
このシチュエーションはラッキーな展開に思えた。
「何としても逃がさずに近づく」
しかし、さすがに腰痛番長は隙が無い。
抜くどころか、20m以内に近づけてくれない。
これは、映画「TURN8 ラグナセカの青い空」のニッキーヘイデンとロッシの展開と同じだ。
あのときのニッキーへイデンのインタビューで2秒以内にロッシを近づけると、ライン取りや弱点など色々と盗まれる為に、必至に逃げた。というのがあったが、それと同じではないがとにかく近づけなかった。
予選中盤から周回遅れが現れる。
ベテラン番長は、スムーズに交わしていく、mazyoraも食い下がる。
ちょっと離されたり、近づいたりしながら周回遅れのマシンを処理しながら後半まで一進一退は続いた。
すると、前方にwadaさんの姿を見えた。
この人は3周だけは本気モードであるため、それ以降はペースを落とすことを知っている。
wadaさんの後姿を見たとき、それは本気モードが終わりクールダウンのように見えた。
もうすでに予定のタイムをたたき出したことを物語っている後姿だった。
見る見る近づくwadaさん、さらりとパスする番長。
mazyoraがwadaさんに追い付いたのは、第二ヘヤピンだった。
wadaさんの前にも遅いライダーが居て、wadaさんは無理に追い越そうとしていない為に、mazyoraは大外のラインをとってこの2台をパスして腰痛番長を追った。
さすがに、このロスで少し離されている。
「ヤバイ! 離された! 最終コーナーで少しでも近づくぞ〜 うりゃ〜〜〜〜」
かなりのペースで進入して立ち上がるから。
チェッカーが振られている。
P-LAPを見る。
7秒6。
悪くない。
予選結果:
腰痛番長 1'06.999 8/8
B選手 1'07.337 7/8
mazyora 1'07.631 8/8
wadaさん 1'08.578 3/8
・
・
・
やはりwadaさんは3周目でベストLAPをたたき出していた。
腰痛番長もmazyoraも最終LAPがベストLAP。
今回の最終LAPでの2ヘヤでのロスが無ければ自己ベストの6秒9は確実に更新できる。
「う〜ん。 わからなくなってきたぞ」
■CSSCオープンクラス決勝
サイティングLAP2周の後、グリッドに整列したライダー達はレッドシグナルの点灯を待った。
混走の為、総合順位でのグリッド整列となる。
一列3台づつ並んでいるのだが、11位のmazyoraは4列目の中央。
8位の腰痛番長は左前、9位のB選手は右前、正面には1コーナー。
「あそこを目指して、とにかくロケットスタートを決めてやる。」
コースクリアのサイン。
そしてレッドシグナル点灯・・・・・消灯(スターーーーーーート)
左右のライバル達の間を一気にすり抜けた。
「もらった〜」
左右のXBを横目にロケットスタートが決まった。
前を行くOVER40クラスの速い人の後ろならINベタでも大丈夫だろうと真っ直ぐ1コーナーINへ向けて進んだ。
すると、大きな波のごとく右から左から大勢のライダーが突っ込んでいく。
腰痛番長の鮮やかなオレンジのTEAM-PLAINのつなぎ。
不思議な色のB選手のXB。
青く細い背中のwadaさん。
ショベルのK選手も前に居る。
1コーナー立ち上がった時には、何故か主だったCSSCライダーはmazyoraの前に居た。
「げげっ! ヤバイ!」
ショベルスターのK選手とカナタの選手が前に立ちふさがった。
約9〜10秒のLAPを刻み手をこまねいていると腰痛番長は見えなくなり、3位wadaさんの姿も遠くなっていく。
数周掛かって、やっとK選手をパスして残るはカタナの選手だけになった。
このあたりから周回遅れの選手が出没してきた。
カタナのT選手は上手く交わしていく、これは離される訳には行かない。
早く、このカタナをパスして前のwadaさんに追い付かなければ、、、、。
焦りは募るばかり、コーナーで抜いても直線で抜き返される。
XB乗りにはいつも付きまとう、この煩わしい「魔の9秒台」事態に時間だけが過ぎていった。
そんな時事件が起きた。
1ヘヤを立ち上がった時だった。
大きく膨らんだ選手をクロスラインで左側から抜きにかかる。
すると、前に見えるダンロップコーナーの進入に備えてそのライダーはみるみるうちに左に寄ってきた。
「げげっ!」
mazyoraの右太ももおよび右側後部に激震が走った。
「ガガッ!」
ハンドルがブレてフロントが暴れた。
「うぉ〜!!!!」
何とか持ちこたえて、ダンロップコーナーへ進入した。
カタナのT選手との差が少し広がってしまった。
そんなことを後方でやっているとは知らないwadaさんは悠々(?)とその差を広げてゆく。
とうとうサインボードには最終LAPが示された。
打ち合わせでは最終LAPは「F」または「FFFF」の表示だと思ったのだが、「L7」のサインだった。
「違うんじゃない!」と軽くツッコミを入れておいて、
よし、こうなりゃ前のカタナだけはこのLAPでパスしよう!
1コーナー:並びかけるが、立ち上がりはカタナが速い。
1ヘヤピン:ここはmazyoraの苦手な箇所なのでおとなしく後ろにつく。
ダンロップコーナー:通常は1ヘヤの立ち上がりで右側に並びこのコーナーのINを差すのだが、駄目!
MCコーナー:ここも何も起こらず立ち上がりで離される。
2ヘヤピン:クロスラインで一瞬前に出るが、やはり直線で離される。
最終コーナー:最後のコーナーだ。思い切って外からノーブレーキで抜きにかかる。上手くパスしてそのままチェッカー。
情けないレースだった。
せめてwadaさんを祝福しようと追いかけたが、やっと追い付いたときには2ヘヤを立ち上がった後だった。
それほど離されていたのである。
隣に並んで祝福すると「何で後ろに居るの?」というような驚いた表情でwadaさんは目を丸くしていた。
「何かトラぶった訳ではありません。遅かっただけです。」
そう心でつぶやいてピットロードに入った。
テントに戻ると、後片付けが始まっていた。
次回は6月7日の富士スピードウェイです。
■RESULT