冬の北海道
〜 越冬隊の極寒ツーリング 〜
□写真集
@2005年12月28日
一国を出発し、大洗までの走行。
ナカムラさんとは都内で待ち合わせです。
東京は混んでますね。年末でもあるし。
フェリー埠頭では2年前にもお会いしたhideさんと同船でした。
あとはKSR氏、W1氏の計7台。
横浜−東京−大洗
本日の走行 150km
A2005年12月29日
今日の目的地(宿)は決めてませんでしたが、フェリー埠頭で決めました。
いきなり峠越えで富良野になりました。
シェフにとってはイバラの金山峠です。
雪も降り、本格的な圧雪でしかもナイトランになりました。
前を行く2人はガンガン飛ばしていきます。
シェフは慎重に確かめるように後から。
途中でhideさんと出会い同じ宿に泊まる事になりました。
宿手前100Mでシェフが転倒、めがねを壊してしまい元気がありません。
苫小牧−日高−富良野(きたぼし)
本日の走行 183km
B2005年12月30日
シェフ、戦意喪失です。
温泉にも入らずにひとり実家の旭川を目指しました。
残った3人で吹上露天風呂アタックに行きます。
ここの雪景色の露天風呂、もう最高です。
自分、このアタックで転倒数回、イマイチ苦手でした。
富良野−吹上−旭川−名寄(ビジホ)
本日の走行 197km
C2005年12月31日
朝、出発時−18度、上るにつれて温度は上がり稚内では−5度でした。
今年は天気もよく、風も無いので宗谷アタックはすんなりと時間も持て余してしまうほどでした。
時間つぶしに温泉で体を清めて宗谷に向いました。
岬でまずは記念撮影をし、宿で今年最後の食事です。
カウントダウン前にバス停を覗くと、座りきれないほどのライダーが宴会の最中でした。
3.2.1.ゼロ あけましておめでとうございます。
岬では花火が上がり、始まりの鐘を叩き、宗谷神社に初詣をしました。
名寄−天塩−サロベツ−稚内−宗谷(最北の宿)
本日の走行 239km
D2006年1月1日
朝、花火が上がり、イベントが始まります。
沢山の人が集まってきています。
キーホルダーを頂いてから展望台に上り初日の出を見に行ったのですが、あいにく雲の中に隠れてしまいました。残念。
出発です、オホーツクののどかな海岸線を下っていきます。
途中、日の出岬で温泉に浸かりゆっくりとし、今日の宿のさろまにあんまで走ります。
チョウナン君は先に出発し、ナカムラさんと2人でランデブーです。
紋別手前でカブ号がガスを使い果たして、ゴリラより給油。
スタンドがやっている筈の紋別市内を行けども行けども無く、ドキドキしながらやっと1件やっていました。
元気になった2台は飛ばし気味で宿まで向かいました。
宗谷−日の出岬−紋別−サロマ湖(さろまにあん)
本日の走行 278km
E2006年1月2日
今日は皆バラバラで、夜に宿に集合の予定です。
ナカムラさんとは網走まで一緒で、彼はのどかな海沿いを走る釧路本線に乗るそうです。
自分はその釧路本線の脇を走り、小清水より野上峠を越え屈斜路湖へ。
和琴半島付近でW1氏とすれ違い、美幌峠に向かいました。
上るにつれ天気が悪くなり、吹雪の様相。
美幌から雄大な景色を見ようと遠回りをしたが、真っ白で何も見えなかったです。
この後は、石北峠を上り三国を下り、上士幌まで。
石北を上るときには3時半を廻っていて、もう薄暗くなってきました。
大雪湖を左折して三国の展望台に着いたときには真っ暗になりました。
天気も上り始めるときから雪が降り始め、三国では吹雪でみるみる道路に積もってゆきました。
車の新雪のワダチが深くて走りにくくてラッセルしながらの三国峠越えでした。
ナカムラさんは更に自分より後を走っていたようで、大雪湖を曲がったところでバイクの調子が悪くなったので層雲峡に戻り、一人で宿に泊まりました。
サロマ湖−網走−小清水−屈斜路湖−北見−大雪湖−上士幌(かぶとむし)
本日の走行 375km
F2006年1月3日
チョウナン君と2人で泊まった宿を出発です。
彼とはこの先は別行動になりました。
三国をもう一度上りナカムラさんとの待ち合わせ場所の展望台まで行きました。
昨日の吹雪が嘘のような快晴で、三国の雄大な景色を官能する事が出来ました。
道路ももう除雪されており、普通に走行できる状態になっていました。
三国の下りでも少しの間バトルってしまいました、この男なかなか熱いヤツです。
この頃から目に異変を感じ始めました。
んー、わかんないけど眩しかったのでサングラスを買って使うようになりました。
きょうは2人で弟子屈の宿に泊まろうと予約したのですが、阿寒を過ぎて横断道に来た所で吹雪の為通行止めになっていました。
仕方無しに宿泊地を変更し、釧路の宿に泊まる事にいたしました。
宿は建物、設備等は古くて大丈夫かなあ?という所でしたが、宿主は人を引き付ける魅力のある方で楽しい夜を過ごせましたよ。
ここにも常連さんが来ていて、もう親戚のような付き合いに見えました。
上士幌−三国峠−上士幌−阿寒−釧路(休坂)
本日の走行 270km
G2006年1月4日
朝、宿を出てすぐにナカムラさんとは別れました。
彼は一足先に東京に戻る為に1日かけて苫小牧まで走ります。
自分は羅臼の熊の湯を目指し、アイスバーンをひた走ります。
途中、中標津に近づくにつれ地吹雪が強くなりました。
前方5m位しか視界が無い時もあり、車がハザード上げて止まる事もしばしばあり酷い天候でした。
道路に吹き溜まりも多数あり、これに突っ込んで転びそうになった事も数回。
海沿いに出ても海は大荒れで道路まで波をかぶっている所もありました。
雪の中の熊の湯、いいっすねー。
地元の爺さんとシャベリながら、何度も入り長湯をしてしまいました。
羅臼の道の駅で今日の宿探しです。
数軒に電話をして決まったのはなんとキリタップの宿。
まだまだ距離があります、というか釧路に戻るのとあまり変わらないです。
時間はもう3時、海沿いを南下です、ぶっ飛びました。
釧路−中標津−標津−羅臼−標津−厚床−キリタップ(えとぴりか村)
本日の走行 310km
H2006年1月5日
今日泊まった宿えとぴりか村は野鳥や野生動物に詳しい宿主がやっている宿です。
大きな窓からは色んな鳥が餌を食べに来るのが見えて素敵な宿でした。
泊まりに来る方もそちらの趣味に長けたかたが多く来るそうです。
奥さんも気さくな方でおしゃべりが楽しかったです。
さあ出発です。
今日は弟子屈から横断道を通って上士幌を通り行ける所までと考えていました。
行ける所までと言うのは、実は函館から青函で青森に渡り自走しようと考えていたからです。
もう苫小牧からのフェリーはキャンセルしていたので。
途中、多和平に立ち寄ったのですが、行けるのは駐車場までで地球が丸く見える展望台までは行けませんでした。雪が深くって。
横断道も順調にかっ飛ばし、音更の平和園でジンギスカンを食べてたのが4時。
ここで青森からの自走を冷静に考えました。
本州は天候が悪く雪が沢山降っているようなので、渋滞にはまり思うように進めないのでは・・・・。
考え抜いた末、苫小牧−仙台行きのフェリーを予約し、今日は上士幌の宿に泊まる事にしました。
宿に行く前にゴリラのオイル交換をして、薬屋に目薬を買いに。
この時目は最悪の状態でした。
キリタップ−弟子屈−阿寒−上士幌(かぶとむし)
本日の走行 350km
I2006年1月6日
寒い朝です。
バイクの温度計が−19度を指しています。
宿のテレビの天気予報で占冠では−30度を越えましたと言ってます。
狩勝峠を上りトマム、占冠そして日高に。
峠からみる十勝平野の絶景、見ごたえありますね。
このあたりは−15℃での走行でしたが、天気良し、景色良しだったので楽しい走りが出来ました。
支笏湖を通り過ぎて峠を下って海沿いから苫小牧に戻ろうと走っていたのですが、その峠が冬季閉鎖で通れず、その先から大回りしてのルートではフェリーの時間に間に合わないかもしれないので、また支笏湖に戻り苫小牧に下りて今回の北海道ツーは終わりになりました。
上士幌−占冠−日高−千歳−支笏湖−苫小牧
本日の走行 400km
J2006年1月7日
フェリーの旅は快適でした。
フェリーオブザイヤーを十数年連続で取っている様で、サービスが行き届いていました。
9時半に仙台に着きました。
このまま帰っても味気ないので青葉城址を見学してから6号線で千葉まで戻りました。
んー、なかなか走り応えのある11日間の旅でした。
本当は最低気温が期待でき、流氷が来る2月がベストなんですが、仕事が・・・。
さあ次は夏かな。
仙台−いわき−水戸−自宅
本日の走行 359km
■バイク
前回と同じ車体のゴリラを使用。
2年前の不満な点を今回は改良しアタック。
動かなかったフロントサスを交換。
グリップヒーター全開時にライトが暗くなるので、ジェネを自分で巻き直し、更に全直化。
最大の不満点であったエンジンパワーの強化。
ストローカーkitを組み込み、パワーup。
3桁で滑走?もok.
路面にもよるが80kmからホイールスピンした時はちょっとビビった。
でも、パワーがあるって楽しいですね。
タイヤは今回も市販のスパイク。
サイズを前回とは替え、タイヤ形状を見直したのでハンドリングに癖があまり無く、いいタイヤだった。
空気圧は下げたり上げたり試したが、下げて接地面積を稼ごうとするとトレッドにスパイクがもぐってしまうのか?あまりグリップが良くなかった。
もし次回があるならば、特注フルピンのタイヤで攻めてみたい。
■装備
今回は身軽に。
キャンプもしないので、身の回りの物はウエストバッグのすべて収めました。
バイクも軽いので軽快な走りを楽しめました。
■宿
北海道には とほ宿(旅人の宿) が沢山あるのでそれをメインに泊まりました。
http://www.toho.net/yado.html
料金も¥5000-くらいで2食付と安く、財布に優しいです。
泊まっている人も旅人ばかり、宿主も旅人であったりで楽しい一時が過ごせますよ。
食後に飲み会のある所もありました。
毎日、布団で寝られて疲れも溜まらず、朝晩2食きっちりと食べるので健康的でした。キャンプはキャンプで面白いですけどねー。
■酒
釧路の宿でちょっと変わった焼酎を飲んだぞ。
コーヒー焼酎、なかなかうまい飲み易いヤツだった。
宿主に作り方を聞いてきました。
4Lのジャンボなボトルにコーヒー豆を適量(40から50粒位かな)と氷砂糖(少量)を入れて保存し、飲み頃になるまで待つ。
時たまひっくり返したりして混ぜる。
室温の高低で出来るまでの時期が違うそうですが、早ければ1週間で味が出るそうです(豆の量でも違う)。
夜、お客さんとの飲み会に出しているとのことでしたが、人気があると言っていました。
このコーヒー焼酎をカツゲン(北海道でしか売っていない森永マミーの様な飲料)で割る。
これが底なしに飲みやすくて、翌日2日酔いで連泊する人がいるそうだ。
宿主が言う作り方の極意はというと、焼酎はその時一番安い物を買う(大五朗など)、コーヒー豆も安い物でok。だそうです。
お試しあれ。
■道
国道はアイスバーンが基本。
除雪車がきっちりと除雪するのでアスファルトが出てドライなところもある。
吹雪で通行止めでも翌日には雪が無く走れるようになっている。夜通し作業をしているようだ。
国道から外れると圧雪路になる。峠も圧雪が多いいかな。
気温が高い(−5度から0度位とか)と同じ圧雪やアイスバーンに見えても滑りやすい時がある。
いきなり滑り出したり、転んだりと注意しなくてはいけない。アクセルワークは慎重に。
でも雪道をぶっ飛ばすのも結構楽しいです。林道とはまた違った感覚で。
■気温
苫小牧に下りたときからもうマイナスの世界です。
今回バイクに付けた温度計の最低気温は−19度まで見ました。
この時ひと山向こうの占冠では−30度まで下がったそうです。
日中でも−15℃で走っている事もざらで、慣れてしまえば−5度も−15℃も変わらないです。
−20度オーバーでの走行がしたかったのですが。
■温泉
極寒の露天風呂、気持ち良かったー。
服を脱ぐのに勇気がいるが、入れば天国。
湯船に浸かりながら濡れた髪の毛はパリパリに凍っていたけどね。
その後バイクに乗っても湯冷めせずポカポカで。
■人
宿に泊まっている人も色んな人がいた。
自転車で旅する若者 スパイクを履いていたが雪はあまり関係なく走れると言っていた。それとメシを良く食う。メシがガソリンかな。
電車、バスで旅する人 年末より連泊し宿主と共に遊び、正月を向え、3日の朝にバスで旅立った。宿には常連さんが付いていて毎年来る方がいるようだ。
家族で鳥を見にきた人 田舎も無いので毎年来るそうだ。宿にも特徴があり自然を楽しむ人が集まる宿がある。
■トラブル
アイシング 釧路の町に入る時の事だった。
交差点手前でアクセルが戻らなくなった。
その後エンストを繰り返し走れなくなった。
プラグがいかれた様で交換して事なきを得た。
ナカムラさんカブ号も吹けなくなった事があったようだ。
この日は3人バラバラで走り、上士幌の宿に集合だったが、夕方暗くなってから三国峠を下る時に起きたようだ。
この時は吹雪になり、粉雪がみるみる積もりラッセルで走るような状況でスピードが出なくなったそうだ。エアークリーナーに雪が詰まったか?
仕方なく彼は層雲峡に引き返しその夜は一人で宿に泊まったそうだ。
そのまま下っていたら途中でエンコし遭難していたかも。
自分はナカムラさんより少し早く通過したが、吹き溜まりに突っ込み倒れそうになりながら暗い三国峠を下りました。
ガス欠 宗谷からオホーツク側を下りてくると紋別までの200km、スタンドが正月休みでやってない。
カブが紋別の10km手前で予備も使い果たした。
ゴリラから分け与えたのですが、ナカムラさん用意周到で石油ポンプを持ってきていた。
正月のこの区間は要注意です。
■メシ
大晦日、宿の夕食でお雑煮が出ました。
その中に脂身の肉のような切り身が数枚入っていました。
何かと尋ねてみたところ、鯨だという事です。
宗谷ではお雑煮には欠かせないものだそうです。
その話を霧タップの宿で話したところ、羅臼出身の奥さんは聞いた事が無いと言っていました。
この奥さんに自分の家のお雑煮は蛤のお吸い物仕立てだと言うと驚かれてしまいました。
地方によってお雑煮も色々ですね。
■転倒
今回も転んだ。
吹上温泉アタックの峠道で数回。
フカフカというかツルツルというか走りニクイ道でイマイチ苦手でした。
転んでも摩擦がないから壊れなくて助かった。
他のメンバーも転んでいたけどね。
■バラバラ
行きのフェリーは4人そろって上陸しましたが、帰りは全員がバラバラで帰ってきた。
ナカムラさんは仕事の都合で2日早く帰るのは決まっていたが、他の者は・・・・。
グループから離脱し一人で楽になるより、最後までみんなで走り一緒に帰ってきた方が楽しいのでは。
それぞれ言い訳、理由、反省するところはあると思うが。
残されたメンバーにも?が残り、いやな思い出はいつまでも消えないだろう。
たかが遊びだけどマジで遊ばないとつまんないよね。
■ナカムラさんの「今回1番楽しかった事」
帰ってきてからの自分とのメールでのやり取りです。
ナカムラさんより「サロマ湖峠、雪上80キロ全開バトル。
右下りコークスクリュー。暗くて、下も先も見えないけど、もう知らねぇ!本能が理性を振り切りました。ノリノリの17インチカブに、10インチ&ババァ乗り(おばちゃんが原チャリより両足を下ろしたスタイル)ゴリラがついてくるなんてありえない、、、
抜きつ抜かれつのバトルに久しぶりに頭ん中真っ白になって楽しめました。
アンダーパワーは、アクセル全開率が高いところがいいですね 。また どこかでバトルしましょう! 無事でなによりです(笑」
ゴリイシから 「ババァ乗りですか(笑
もうあれ以上早く曲がれません。
直線のパワーだけで前に行かしてもらいました。
また。」
以上、原文のままです。
このバトルは三国峠の下りでも繰りひろげられました。
ナカムラさん、本気で遊べば本気で答えてくれる人です。
■ライダー
この時期に北海道にツーリングで来るライダーはたぶん皆宗谷に来るのでは。
2年前に行った時に来ていた人が今年も沢山来ていた。
彼らはほとんどがソロで来ていて宗谷で年を越し、また各々ツーリングをしながら戻っていく。
今年は宗谷に約40台のバイクがいた。
チャリも3台。
バイクは250のオフ車が多いが、中には変わったバイクも。
W1、XR650R、R1150GS、フォーサイト、ジャイロXなどなど、ゴリラも変わっているほうかな。
女の子も2人くらいいたぞ。
■ジンギスカン
上士幌でうまいジンギスカン屋の情報を教えてもらったが、その店は釧路でも有名だった。
苫小牧のだるまも旨いが、帯広にあるその店は売り切れで早仕舞いする事もあるほど旨いらしい。
早い時間に行ったほうがいいとの事だ。
次は必ずその店に行くぞ。
■目
なんだか景色が見えにくくなったぞって感じたのは1月3日。
しょぼしょぼして、充血して、まぶたはれて、まばたきいっぱいして、涙が出て、痛くって、なんだか見えにくい。
雪目になったようだ。
取り合えずサングラスして、目薬さして。
帰ってくるまでサングラスは取れなかった。
サングラスが自分の息で曇る事もあるが、止まったらマスクを下げるなどちょっとした気遣いで曇らせずに使う事が出来ました。
■峠
いくつもの峠を越えてきた。
吹雪の美幌、スカイブルーに飛び込む狩勝、雪の壁が高い阿寒横断道。
色んな峠の高いところから見る景色が気持ちいい。
自分の峠NO,1はやっぱ三国かな。
雄大な、北海道らしさいっぱいの峠だ。
今回の全走行距離 3117km
ガソリン総使用量 77L
燃費 40km/L
(夏にXRで無駄に使ったドラム缶1本と比べると、極めて小食だ)
Report by いしだ