るーきーずエンデューロ 第3戦

■開催日:2005年12月11日(日)
■場所:ウィンズ モトクロス パーク
■天候:曇りときどき晴れ
■参加者


■写真集@(腰痛番長カメラ)
■写真集A(マッツーカメラ)
■写真集B(オフイシカメラ)
■写真集C(ミタカメラ)

まずは、全出場者を代表して、極寒の雨のエンデューロの予報を見事に覆して、
一滴も雨を降られることが無く、最高の路面コンディションを提供してくれた。
アポロン様・ちょうなん様のスッポンポンの神々に御礼を申し上げたい。

□個人戦

これは、午前の部の70分エンデューロで競われた。
このところ、一国峠内ではオフイシ会長が安定した強さを発揮している。それを破るべく、他のライダー達は思い思いの戦略を企てていた。
mazyoraは、思い切ってMAD用のモトクロスタイヤを新調し、灯火類もすべて外して軽量化を図っていた。
※外すだけ外したものの元に戻せる自信は無い。(断言)

いつものように、ローリングスタートとなるのだが、まずはチョウナン君が良い位置につけて、その後をオフイシ・mazyora・マッツーそしてセローからCRMに乗り換えての初めてのエンデューロとなるミタ氏が続いた。
1周目の後半で思わずエンストしてしまったチョウナン君。
それに引っかかるオフイシを見て、
「チャンス到来」
とばかりに、ややショートカット気味に先頭に踊り出たmazyoraは図らずも先頭に立った。
やや、湿った感じの路面と、新品のモトクロスタイヤは完璧なグリップをもたらした。
「今日はもらったな!」
早くも、乗れている自分自信に勝利宣言が飛び出した。
それほど、すべてのコンディションが良かったのだ。
しかし、そう簡単には先行させてくれるメンバーではなく、20分ほどでオフイシにロックオンされる。
随所随所で背後からフロントタイヤを見せてくる。
これを、業界では「チラ見せ作戦」という。
これは、筑波サーキットで腰痛番長にもやられたことがある。
この作戦では相手は相当なプレッシャーとなりミスを誘発する。
20分ほど、このバトルは続いたんじゃないだろうか?
※一国峠史上に残るバトルとなった。
力尽きてとうとう、オフイシにパスされてしまう。

一方マッツーはスタートして間もなく、3周目あたりで大転倒を喫していた。
転んだ時に、肩から落ちたらしく、その際に腕がボディーにあたり、まるでボクシングのレバーブローを食らった如く、苦しみ地面にうずくまったという。
すぐに復帰するものの、いつもの元気良さを取り戻すことは無かった。

チョウナン君はフロントサスに違和感を感じながら、本人もあまり乗れて無いと言っていたが、
私とオフイシのTOP争いから遅れること5秒位だろうか?淡々と3位を走行していた。

オフイシにパスされたmazyoraは、いつもならここで万事休すだが、今回はちょっとばかり違った。
周回遅れの処理に手を焼いているオフイシとの距離が縮み始めた。
「よ〜し 今度はこちらがチラ見せ作戦でお返しだ〜!」
そうなると、これまで使用していたギアを一段下げて回転数も上がることになる。
しかし、スピードは上がらずにスライドなどのミスが連発する。
これは、端から見ると「バタバタ状態」と言うらしい。

なかなかオフイシとの差を詰めることが出来なかった。
そればかりか、途中で痛恨のスピン&エンストをしてしまった。
丁度、以前タマル池のあった場所だ。
「ヤバイ! チョウナン君にもヤラれちゃうかな?」
しかし、チョウナン君が来る前にセル一発で復帰して何とか2位のままコース復帰を果たした。
また、LANZAのセルに助けられた。
やはり、エンデューロにはセルは必須だと改めて思ったりした。

オフイシの背中はもう見えない。
しかし、先頭を行くオフイシにも何が起きるか判らないので、頑張って走るしかない。
せめて2位でゴールできれば、チョウナン君やマッツーへの権力の誇示には繋がる。
「速い者が偉い」これはON・OFF限らず勝負の世界では絶対だ。

残り10分のサインをオフィシャルが掲示している。
「あと2周で終わりだな!」
「早く、先頭のオフイシがミスって前に現われないかなぁ〜」
などと思いながら、気を緩めることなく、先を急いだ。
ミニコースセクションと言う箇所があり、ここではUターンを繰り返しながら進むセクションだ。
この箇所では、後ろから来る人達が良く見える箇所でもある。
このときに、黄色いRMXで迫ってくるチョウナン君を確認した。
瞬く間に背後につかれてロックオン状態。
「ここは最後の踏ん張りどころだ!ぐおぉ〜」
今回のコースレイアウトはちょっとしたレベル差では抜ける箇所が極めて少ない。(ように感じた)
レース中盤でのオフイシとのバトルでもそうだったが、直線さえきっちりとアクセルを開けてスピードに乗せて、コーナーではINを抑えることが出来れば、同じようなレベル同志ならそうは抜かれることはない。
それは身をもってわかっていたので、チョウナン君にも同様に抜かれないようなライン取りを心がけて走った。
そして、FINAL LAP(1周あたり約7分程度かかる)
残り7分ですべてが終わる。今年最後のレースということで、年末の忘年会シーズンを控えて、重要な順位となる。
チョウナン君は背後からガリガリと詰め寄り、「チラ見せ作戦」をやってくる。
そして、コース中盤を過ぎた辺りのヘヤピン風の箇所で、不覚にもINを開けてしまった。
ほんの一瞬のmazyoraのミスをチョウナン君は見逃さなかった。
強引にINに車体をねじ込んできた。
「やられた〜」
FINAL LAP残り後わずかなところで、チョウナン君にもパスされてしまった。
その時のmazyoraには、抜き返す力は残されていなかった。
そして、チェッカー。
熱く長い70分エンデューロはチェッカーとなった。

1位 オフイシ
2位 チョウナン
3位 mazyora
4位 マッツー
5位 ミタ

2005年の一国峠のチャンピオンはまたもやオフイシ会長が3戦3勝で決めた。

□団体戦

午後の150分エンデューロは全員参加のチーム戦である。
MEGARIDE取材班の下馬評では、下のような予想がされていた。

1.TEAM YAHAMA(mazyora・ハセガワ)
2.TEAMオヤジ(オフイシ・腰痛番長)
3.HRC(マッツー・フジイ)
4.HRC4st(アポロン・えれっく)
5.HRC2軍(ミタ・ミヤジマ)
6.TEAM SUZUKI(チョウナン・タマル)⇒リタイヤ

そして、すべてのチームは第二ライダーによるスタートと決めてレースは始まった。
まずは、オープニングLAP。
TEAM YAMAHAハセガワが総合6位をキープして一国峠内TOP。
次にHEC2軍のミヤジマも元気一杯に追いかける。
3位がえれっくそして腰痛番長、総合でも最後尾あたりにフジイ、本当の最後尾にスタートでエンストで出遅れた無冠の帝王タマル氏という配置。
前半線では、腰痛番長が元気良く次々と前を行くメンバーを抜き去り、TOPに躍り出た。
「結構が頑張るな〜 これで相方がオフイシなので、優勝しちゃうかな?」
本当の優勝候補のTEAM YAMAHAのハセガワ氏はペースが上がらない。
ハセガワ・ミヤジマ・えれっくという順番でほぼ等間隔(1秒以内)で付かず離れず周回を重ねていた。
そのとき、最後尾からスタートのタマル氏がものすごい勢いで追い上げていた。
「今日のタマル氏は乗れている!」
相棒のチョウナン君はそうつぶやきながらじーっとタマル氏を見ていた。
翌日に人間ドックの再検査を控えている彼をそれほど掻き立てるものはなんだろうか?

先頭を快調に走る腰痛番長に異変が生じた。
先に見える右コーナーに向かって、前を行くライダーのINを付こうとするが、前を行くライダーはくいっと向きを変えてINを塞ぐ形となった。
INを塞がれた腰痛番長を待っていたのは大きな土の壁だった。
見事にその土の壁に激突して敢え無く転倒&足がマシンに挟まるというアクシデントに見舞われた。
この壁にぶち当たるシーンは、まるで「トムとジェリー」のようなシーンだった。
※これにより、腰痛番長の腰には「燃えよドラゴン」にも登場する鉄の爪で引っかかれたような3本の太い傷が残った。(かっちょいい〜)
何とか、気合で脱出してマシンを起すが、その横をハセガワ・ミヤジマ・えれっくが追い抜いていった。
特に怪我は無く、元気に老体に鞭をうって、前を行くライバルを追いかけた。
※このときTEAM-PLAINの一員としてたとえOFFロードでも無様な格好は出来ないという熱い想いがある。
最後尾スタートのタマル氏はこの時にすでにTOPに立っていた。
恐るべき速さだ。
しかし、下馬評でも最下位に位置しているのは、タマル氏はまともに完走したことが無いという実績からだった。
バイクが嵌ってしまうか?池に落ちるか?
とにかくまともに走りきったことがないことを審査委員会は重視して、最下位に予想していた。
HRCのフジイはスローペースだった。
これは、個人戦で怪我をしたマッツーがリタイヤ表明をしたために、フジイが一人で150分走らなければならないことに起因している。
150分走りきる為のペース配分を本人は心がけていた。
どんな挑発にものらずに、淡々と走っていた。

優勝候補のTEAM YAMAHAハセガワ氏は、走る前にmazyoraとこんな会話を交わしていた。
「mazyoraさん 30分くらいで交代してくださいねぇ〜」
「バカヤロ〜 交代時期はオレが決める! 150分走りきるつもりで行け〜」
しかし、1時間が経とうとしているところで、何とか死守していたミヤジマ君との差を縮められ、さらにこともあろうか抜かれてしまった。
見た目にも元気がない。
「そろそろかな?」
mazyoraがヘルメットを被った。
午後のmazyoraは更に乗れていた。
コースそのものも理解できていたので、最初からハイペースで駒を進めることが出来た。
エンジン良し! タイヤ良し! 路面良し!
ただ一点以外、文句の付け所が無かった。
その一点とは、またもや背後から迫り来るオフイシだった。

再び撃墜されたmazyoraはPITのハセガワ氏に交代を告げた。
同時にオフイシ氏も腰痛番長に交代をして、2位争いは過熱した。
一本目でコースを理解したハセガワ氏の変わり身を期待したが、腰痛番長は瞬く間にその差を広げ始めた。
やはり、体力的な面に問題を抱えるハセガワ氏は30分程度で交代を要請してきた。
「もうかよ!」
濡れて冷たいヘルメットを被り、mazyoraはコースに出て行った。
1周して帰ってくると、タマル氏がコースINしたのが見えた。
「うぉ〜」
これは心が燃える状況だ。
序盤のミニコースセクションでバックマーカーに手を焼くタマル氏をロックオン。
しかし、前が空くと、ペースを上げるタマル氏は簡単には抜ける相手ではない。
何しろ今日のタマル氏は乗れているのである。
ましてや、背後にmazyoraが居ることを認識しているので尚更気合が違う。
お約束のチラ見せ作戦をしながら、前のタマル氏のミスを誘うが、なかなか隙を見せない。
2連ジャンプセクションに差し掛かったときに、チャンスは訪れた。
遅いライダーの後ろから進入するタマル氏を見て、mazyoraはコースを変えた。
狙い通りにペースダウンする遅いライダー、それに引っかかるタマル氏。
それをまとめて抜き去るmazyora。
「もらった〜」
見事に無冠の帝王タマル氏をパスした。
だが、今度はタマル氏の巻き返しが怖かったが、その直後タマル氏は転倒してその差は大きく開いた。
ひと安心である。
安心していると、今度は先のほうに腰痛番長が見えた。
「うぉ〜 そこに居たのか〜」
一気に残り少ないアドレナリンを爆発させて腰痛番長を追った。
そしてロックオン。
背後で泥を浴びせられながらも、チラ見せ作戦を敢行するが、なかなか隙を見せない。
やっと、チャンスが訪れたのは、通称えれっくの山の上り口だった。
緩んだ路面、深い轍、止まりそうな遅いライダー。
ここを思いっきりアクセル全開でアウトから腰痛番長もろとも抜き去った。
「これでTOPか?」
のこり、30分。
このままハセガワ氏に最後のすべてを託した。
TEAMオヤジもオフイシ会長が最後を走る。
「頼むぞ〜 ハセガワ君」

残り30分は応援に徹した。
TEAM SUZUKI タマル
TEAMオヤジ オフイシ
TEAMYMAHA ハセガワ
この時点で一国峠の優勝はこの3チームに絞られた。
トラぶったチームが順位を下げるという状況だった。

時間は進み残り15分のところでドラマは起きた。
度重なるトラブルでフラフラのタマル氏が戻ってきた。
我々観客席の前はチェックポイントで細い道になっている。
そこで、油断をしたのか?我々の方を見て「ヘロヘロさ」をアピールするタマル氏。
その一瞬の油断が、バランスを崩し、自信が投げ出されて側溝に落ちてしまうと言う大失態に発展した。
頭からバックドロップのような体制で土の側溝に落ちたのである。
放送席、観客席は大爆笑の渦だった。
よりによって、一番観客が多いこの場所でやるか?
MEGARIDE主演男優賞を受賞しているだけのことはある。
なんとか、助っ人を介してPITの戻ってくると、すばやくヘルメットを被ったチョウナン君が交代していった。
※迅速なチョウナン君のこの対処が結果的に優勝をもたらしたことになる。

そして、チェッカー。
150分にもおよぶ寒空の熱い戦いは終わった。
しかし、唯一終われないライダーが居た。
HRCのフジイである。
通称アオキ坂でトラブってしまったようだ。
オフイシ会長が駆けつけて何とかエンジンをかけて戻ってきたので、リタイヤは避けられたが、淡々と走ってきたフジイも最終LAPだけは長く辛いものになった。

結果

1 TEAM SUZUKI(チョウナン・タマル)
2 TEAMオヤジ(オフイシ・腰痛番長)
3 TEAM YAMAHA (mazyora・ハセガワ)
4 HRC 4st(アポロン・えれっく)
5 HRC (マッツー・フジイ)
6 HRC2軍(ミタ・ミヤジマ)

最後に行われたじゃんけん大会では今年行われた、「るーきーずエンデューロ」に全3戦出場したライダー達(24名)による、コシヒカリ30kg 3個が争われた。
見事にタマル氏がそれをゲットした。
タマル氏にとっては、悲願の一国峠内の優勝、そして我々が昨年より狙っていた米30kgをゲットして素晴らしい最終戦となった。

来年の第1戦は4月2日(日)が予定されている。
一国峠のメンバーではオフイグさんそしてシェフハヤシさんが出場すればフルメンバーとなる。今のうちからバッチリとスケジュールは開けておいて欲しい。
また、密かにPOC(Plain Offroad Club=オレK会長)での参戦計画も進んでいる。
POCには腰痛番長・えれっく・うるしば乱そして門外不出(?)のオレK会長、意外と頑張りそうなゴルゴなど層は厚いので実現するのが楽しみである。

おわり